こんにちは、カウンセリングサービスの森川茜です。
9月に入り、肌寒いと感じるような日が多くなってきましたね。
みなさま、体調など崩されないようお気をつけくださいませ。
今日は、心の距離についてのお話を書いていきたいと思います。
カウンセリグをしていると、職場や友人関係では友好な関係を保つことができるのに、なぜかパートナーとの関係がうまくいかないというご相談を伺うことがあります。
職場や友人の前では優しく、明るい私でいられるけど、パートナーの前では全く違う自分になってしまうことはよくあることです。
・怒りっぽくなってしまう
・傷つきやすくなってしまう
・恥ずかしくなってしまう
・完璧な自分でいようとして疲れてしまう
・子供っぽくなってしまう
・嫉妬深くなってしまう
・心配性になってしまう
・上から目線になってしまう
職場の自分、友達といる自分、パートナーといる自分、家族といる自分、一人でいる時の自分。
相手との距離感によって、私たちは自然といくつもの自分を使い分けて生活しています。
初めは職場の同僚として、友人として知り合った彼とお付き合いするようになると、彼との心の距離は少しずつ近くなっていきます。
それはとても喜ばしいことであると同時に、だんだんと近づいてくる彼に、本当の自分を知られて幻滅されたくない、がっかりされたくない、と思うと怖くなってしまうこともありますよね。
私自身も、夫と心の距離が近くなっていくたびに「本当の自分を隠さなくてはいけない!」と素直になれないことが何度もありました。
例えば、私はとっても恥ずかしがりなので、彼の前でドキドキしていることや彼を好きなことを悟られてはいけないと思って何故かそっけない態度をとってみたり。
他の女の子と親しげにしている彼に嫉妬していたり、不安になっていたりするのに、そんな嫉妬深い自分は嫌われてしまうと思って、「全然気にしてませんよー」とそっけない態度をとってみたり。
本当は腹を立てているのに、「怒ってないですけど」とそっけない態度をとってみたり。
私の場合は大体が、自分の本心を知られないようにそっけない態度をとっていましたね(笑)
人によっては彼の前ですら完璧な自分を演じてみたり、「それ以上こっちに近づかないで!」と凶暴になってみたり、恥ずかしくて逃げ出してみたり、相手を自分のコントロール下に置いてみようとしたりすることもあると思います。
それはとても当たり前の行動で、防衛本能のようなものなのですが、こういった反応が彼にネガティブに伝わってしまい二人の間に溝を作ってしまうということが非常に多くあります。
我が家の場合も、彼は私が彼のことを好きじゃないように感じたり、冷たいと感じていたと思います。
でも「怖くて素直になれない!どうすればいいの?!」と思いますよね。
まずは、怖くて当然、他の人と違う態度になってしまって当然と思うところから始めましょう。
それだけ、彼があなたの心の中心に近づいているということです。
それって当たり前のことなんだということに気づくことが大切です。
でも、もっと大切なことは、彼に本当の自分を知られるのが怖い、これ以上近づいてほしくないと思っている一方で、心のどこかで「本当の自分をわかってほしい、受け入れてほしい、愛してほしい」という感情を抱えているということに気づくことなのです。
本当の自分を知られることはとても怖いことですが、幸せなパートナーシップを築くためには彼が近づいてくることを力ずくで止めようとすることではなく、勇気を出して彼にもう一歩自分に近づく許可を出すということなのかもしれません。
怖くていいです。恥ずかしくていいです。時間が必要でも構いません。
「あなたが大好きだから、もっと私のことを知ってもらいたいけど、怖くて、恥ずかしくて、少し時間がかかるかもしれない」
ただ、そんな想いを伝えられたらいいだけなのかもしれません。
それはとても勇気のいることですが、ぜひそんなあなたを応援させてくださいね。